06
SEPTEMBER
レポートTUESDAY 2016 / 9 / 6
ブルー スクリーンをぶっ倒せ!
Text by Hiroyuki Matsumoto
「ブルー スクリーン」ってご存じですか?
Windowsのエラーで最も重症な際に表示されるエラーです。
こうなるともう電源を切るか再起動するかしかありません。
保存していなかったデータが失われてしまうので厄介です。
1回や2回ならなんてことはないので運が悪かったとでも思っていればいいんですが、
さすがに1日に3回も発生すると仕事に支障が出ますから原因を調べて自分で直してみましょう!
なお環境は Windows 10 です。
1. Blue Screen View を使用する
このソフトを使用するとブルー・スクリーンが発生した原因を調べることができます。
http://www.nirsoft.net/utils/blue_screen_view.html
サイトは英語ですがソフトは日本語化されています。
上のリストがブルー・スクリーンが発生した記録一覧で、下のリストが上で選んだ記録の詳細です。
通常であればこれで「あ、このドライバが原因だ!」というのがわかるので、該当のドライバをアンインストールすることで直るのですが、今回は有力な手がかりが得られませんでした。
2. システムの復元を使用する
システムの復元とは、Windowsの設定だけを以前の状態に戻すことができる機能です。正常に動いていた日まで戻せばたいていのエラーは解決します。なお、復元されるのは設定だけですので、作成したファイルがなくなってしまうことはありません。
コントロールパネルの【システム】から、【システムの保護】タブを開いて、【システムの復元】ボタンを押せば画面が出てきます。
出て来るはずだったんですが、なぜかボタンが押せない状態です・・・原因を調べてみたら、僕がマニアックな設定をしてしまったせいで、この機能が使えなくなってしまったことが判明 (`;ω;´)
復元ができません・・・
3. リカバリーを実行
ほとんどのメーカーのパソコンには【リカバリー】という仕組みがあります。これはパソコンを購入時の状態に戻すことができるという仕組みです。
ただしデータやインストールしたソフトがすべて消えてしまいますので最終手段です。
・・・ところが、このパソコンにはリカバリー機能がついていませんでした・・・
誰だ! そんなメーカーのパソコンを選んだのは!!
答え:僕
いや、性能のわりに安かったんですわ・・・
4. ハードウェア(機械)の診断をしてみる
次に機械が壊れていないか調べてみます。
例えばパソコンには【メモリ】という機械がついているのですが、それが壊れていないか調べてみましょう。
Windows10 には標準でメモリ診断機能があります。
プログラム一覧から【Windows メモリ診断】を起動してみましょう。
再起動すれば診断が始まります。
いやまぁ滅多に壊れる機械じゃないんですけどね?
念のためにね?
待つこと数分・・・
“ハードウェアの問題が検出されました。”
あ、うん、壊れてるね、これ。
というわけでメーカーに送り返して修理が必要だと判明しました。
ただ長いと1週間くらい帰ってこないらしくて、その間仕事をどうやろうかなぁ、と考え中なのでまだ修理に出せていません。部品だけ送ってくれれば僕でも直せるんですけれど。
余談ですが、比較的壊れやすいハードディスクは、CrystalDiskInfo を使用すると健康状態を調べることができます。
こちらでは青く「正常」と表示されていますので大丈夫そうです。
そろそろヤバイってことになると、黄色で「注意」、
もう壊れてるってことになると、赤色で「異常」と表示されます。
特に暑い季節は故障率が高くなりますのでご注意くださいね。
―― 以上です
5. マニアックな設定って?
ここからは専門的な話です。
業務用使用するでサーバ版Windowsってのがあるんですが、そちらで使用できるファイルシステム ReFS(急な電源障害が起きてもファイルが壊れにくい性質を持つ)というのがありまして、それを Windows10 でも使用できるようにする裏ワザがあってその設定をしたのです。
参考: Windowsスマートチューニング (258) Win 8.1編: ReFSを利用可能にする
で、この設定をするとシステムの復元が使用できなくなる副作用が発生することを知りませんでして。ついでにイベントログも記録されなくなってしまうため、トラブル時のエラー判断が難しくなります。メモリの故障も場合によってはイベントログに記録されますので、本来であればもっと簡単に解決したかもしれませんね・・・
TEXT by
松本 博之(まつもとひろゆき)
1978年、鳥取県米子市生まれ。
株式会社マジックワード WEBシステムの開発・運用を担当。
WordPressの実績多数。表面的な使用方法を把握するだけでなく、WordPressのソースコードを読み解いて対応できます。
国家資格の応用情報処理技術者をなんとなくとりました。