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SEPTEMBER
ウェブFRIDAY 2020 / 9 / 18
昨日リリースされたiOS14から、ブラウザがサポートする画像形式にWebPが追加されます
Text by Hiroyuki Matsumoto
昨日の2020年9月17日、iOS14がリリースされました。
iOS14以後では、ブラウザがサポートする画像形式にWebP(ウェッピーと発音)が追加されます。
これまでウェブ界隈ではPNG形式とJPEG形式の2つの画像形式がメインでした。
PNG: 画質が劣化しない。透過が可能。イラスト向け。
JPEG: 画像を劣化させてその分サイズを小さくできる。透過は無理。写真向け。
といった特徴があり、状況によって使い分ける必要があったためです。
WebPはPNGとJPEGの両方の性質を併せ持っているため、この画像形式1本でなんとかなるようになり、またデータサイズもPNG / JPEGよりも小さくなります。
(256色未満の画像だとPNGのほうが小さいことが多いですが)
問題はサポートブラウザでして、Chrome や 新Edge, Firefox は対応済みだったものの iOS系では非対応でした。(iOS版Google Chrome でも同様)
それが今回のアップデートからWebPに対応ということで、今後ますますWebPが普及していきそうですね。
ちなみに知っている人は知っている話なのですが、Apple の大規模アップデートはすぐに適用しないほうが良いという話がありまして、たいてい大きめの不具合が残っているため、すぐにアップデートするユーザーは俗に「人柱」と呼ばれてます。
今回、アップデートするとユーザー数の多い FGO / ポケモンGo / ポケ森 アプリが起動しなくなるよ!という通知が事前に発信されるなどなかなかの混乱ぶりを見せるiOS14。(ポケモンGoはアップデート配信前に対応したようです)混乱の背景には
・配信日が告知されたのが前日の午前2時
・アプリ開発者が動作確認するための最新版OS(GM版:ゴールデンマスター版)の配信開始が午前3時半
・最新版の開発ツールは運が悪いと入手できない。(同じURLでダウンロードしても古いバージョンが落ちてくることがある。現在は解消)
・アプリを修正してもAppleの審査が必要で時間がかかる
などなど、聞いているだけで胃が痛くなるような状況にあるようです。
……アプリの修正が落ち着くまでは、まだアップデートはしないほうが良いと思われます。
TEXT by
松本 博之(まつもとひろゆき)
1978年、鳥取県米子市生まれ。
株式会社マジックワード WEBシステムの開発・運用を担当。
WordPressの実績多数。表面的な使用方法を把握するだけでなく、WordPressのソースコードを読み解いて対応できます。
国家資格の応用情報処理技術者をなんとなくとりました。