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NOVEMBER
ウェブWEDNESDAY 2018 / 11 / 14
Illustratorでオブジェクト間の距離を測るときはGet Distance スクリプトが便利!
Text by Hiroyuki Matsumoto
ウェブサイトを制作する際、弊社ではIllustratorでデザインが上がってきます。
コーディングする際、オブジェクト間の距離を調べなくてはいけませんが、これまでは【ものさしツール】で対応していました。
ですが、ドラッグして距離を測るツールなので、どうしても1~2ピクセル程度の誤差が生じやすいです。そこでなにか他に方法が無いかと調べたところ、Illustrator用のスクリプト Get Distance を見つけました。
(ダウンロードやインストール方法は上記リンク先参照)
※インストール方法の記載がなかったので追記。ダウンロードしたスクリプトを
“C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2022\Presets\ja_JP\スクリプト” にコピーすれば良い。
パス内の2022の箇所はバージョンにより変えること。
さて試しに使ってみましょう。
例えば、下図のようなケースです。
1.それぞれの要素を選択します。(ここでは電話番号の入力欄と”パスワード”の文字)
2.【ファイル】→【スクリプト】→【3flab-get_distance】の順にクリックします。
3.オブジェクト間に赤いボックスが表示されます。
このボックスのサイズが別ウィンドウ(下図)に記載されています。
ここでは幅82px、高さ38px のようです。
万一、「調べたいのはこのボックスではないんだ!」ということだったら、NEXTボタンを押すことで別のボックスの候補に切り替わります。
ということでたいへん便利です。
ちょっと問題なのは、Illustratorスクリプトはショートカットキーで呼び出すことに対応しておらず、別途ソフトウェアを導入する必要がある点です。
こちらのページに一覧がありますが、Windows環境では Ai Script Assist および Script Slot Lite で対応できるということです。
無償の Script Slot Lite を試しましたが、どうも 64bit版は非対応のようで、つまり最新の Illustrator CC では動きませんでした。
Ai Script Assistant は有償(1,285円)で、試用版(無料版)ではキーボードショートカット機能が使えませんでしたが、ランチャー機能は問題なく利用できました。
※ Ctrl+Shift+X というショートカットが割り当てていますが、試用版のため動作しません。
追記:
アクションとしてスクリプトを実行する動作を記録し、そのアクションに対してショートカットキーを割り当てることで標準機能だけでショートカット呼び出しが可能でした。
TEXT by
松本 博之(まつもとひろゆき)
1978年、鳥取県米子市生まれ。
株式会社マジックワード WEBシステムの開発・運用を担当。
WordPressの実績多数。表面的な使用方法を把握するだけでなく、WordPressのソースコードを読み解いて対応できます。
国家資格の応用情報処理技術者をなんとなくとりました。