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MARCH
オフTHURSDAY 2020 / 3 / 12
転々とする作品たち
Text by Oomura Natsumi
最近、休日には部屋の整理をちょこちょこやっているのですが、全く片付く気配がありません。
これはここ、あれはそこに……と、自分なりに分類して入れていっているのに、目の前に広がるのは片付け開始時よりも狭くなった、人が移動可能な床面積。
一体何故なのか……。
そんな中でも、扱いに悩んでいるのが大学時代の授業で作った作品です。
パソコンでの制作だけではなく、実際に立体の作品を作る授業も多くありました。
小さいものは手のひらサイズのパラパラ漫画から、大きいものはB1のパネル7枚まで。
ただ、明らかに小さいものは、いくらでも場所も動かせるので片付け中には特に問題ありません。
大きくて簡単には動かせないようなものは、一度棚の奥の方に位置を固定したら数年は動かさないようにするので、こちらも問題なし(だと思っています)。
ここで扱いに困るのが、「しょっちゅう動かすには、大きいので場所をとる」かといって「動かさないと、他の片付け作業の邪魔になってしまう」中サイズや長物の作品です。
例えばこの辺りでしょうか。
例1:発泡スチロールの作品(サイズ 31.5cm / 立方体)
机に置くと物が置けなくなり、床におくと足場がなくなり、クローゼットの中に置いているとその後ろにある物が取れなくなるサイズ感。
そして材質の関係で雑に扱うと破損してしまう……。
棚から落ちるだけで致命傷を負い、振り向きざまに人の腕が当たろうものなら一瞬で吹き飛んでどこかしらが分解されます。
実際、何度かポキッとやってしまった部分があり、その度に発泡スチロールにも対応した接着剤で直しました。
例2:木の作品(長さ 89.5cm)
現在はどこかしらに立てかけて保管しているものの、夜中に倒れる事数回。
真っ暗な部屋でいきなり “ッパーン!!(※転倒音)” という音が鳴るのは、大変心臓に悪いです。
毎度毎度、本気で幽霊系かと思って飛び起きます。
ホラー映画とかは1人でも観に行ける方ですが、実生活でのそういう驚きは求めていない……!
他にもいくつかあるのですが、特にこの2つが悩みの種……。
解体して片付けてしまえよと言われそうなのですが、やはり自分で解体するには思い入れがありすぎますし、他の人に解体を頼むのも思い切りがつかない状態です。
いざ手に持つと作っていた時を思い出してしまって、「今日の所は別の場所に動かすだけにしとこ」と、配置場所を転々とさせ続けて早2年。
今週は、どちらもクローゼットの中に置いてあります。
今年中にはなんとか片付けたいと思っていますが、期限を数ヶ月先までとっているあたり、これはまだ暫くは部屋に置いたままになりそうです。