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FEBRUARY
レポートTHURSDAY 2017 / 2 / 23
本当にうまい日本酒 vol.1
Text by Miho Azuma
李白酒造さんへ酒蔵見学にいってきました!
2月上旬、まだ寒さの残る頃ではありましたが、この日は幸運にも晴天!
松江市のなかでも古き良き趣残る石橋町。
木造の建築物や、桜の名所が近いことでも有名ですね。
試飲スペースにはオリジナルアイテムの他、ここにしかないセットや限定酒が並びます。
李白酒造さんは創業明治15年、135年にわたり酒造業を営む老舗蔵元です。
お酒を愛し沢山の詞を読んだという唐の詩人にちなんで、若槻礼次郎元首相により命名された由緒あるお名前です。
李白さんのお酒は”酒造好適米”のみを使用。
日本酒に最適な上級のお米です。有名所は「山田錦」とかでしょうか。
特に質の良いお米は、見た目にも透明感があり、デンプン質のキメが整っていることでムラ無く蒸し上がるそうです。
おいしいお酒作りのために生産現場の田んぼまで社長自ら訪れることもあるとの事。こだわってます…!
精米所はビルの2〜3階ほどもあろうかという高さなんですが、天井一杯まである精米器で自家精米しています。上のタンクに玄米を入れ、中ほどで研ぎ、下へ精米が降りてくる構造。
途中で出た米粉にもしっかりもらい手が居られて、食用や飼料へ有効活用されています。
よく「精米歩合○○%」なんて聞きますよね。この数字が小さい=削る量が多くお米の芯だけのこっているほど香り高い日本酒になると言われています(大吟醸酒など)
精米歩合は精米後の白米の、元になった玄米に対する重量で見るのですが、李白さんでは気象条件や水分含有量も見越してしっかりめに精米しているそうです。
場所はかわって貯蔵庫。写真は新蔵。もう一つ密閉された大きな冷蔵庫のような建物があり、そこまでの設備を持つところは中々ないんだとか(写真がないのが悔やまれます)
文字通り山と積まれた日本酒、海外へ輸出予定です。
県内からの輸出量の割合は李白さんがダントツで9割(!)程、全国的に見ても屈指の輸出シェアを得ています。
こちらはアメリカ行き。ボディには英語表記のラベルが貼ってあります。
神話に始まる酒造りの伝統を受け継いできた老舗蔵元。それを守りながらも頑固にならず、現代において時代の先を行き、進化し続けておられます。
日本酒は今、アジアや欧米の日本食ブームと共に親しまれ、田中社長はこれを広く正しく伝えていく活動をされています。
李白さんのブログに詳しく紹介されています。カッコイイ。 → ー李白 蔵元日記ー
今週はひとまずここまで!
次回はいよいよ製造現場、蔵の中へ突入します!
28日発行のフリーマガジン「カミナリ」と合わせてご覧下さい〜^^
☆取材協力☆
李白酒造有限会社 様
島根県松江市石橋町335番地
TEL 0852-26-5555