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NOVEMBER
ウェブTUESDAY 2016 / 11 / 22
Welcartで”買い物を続ける”のリンク先を変更する
Text by Hiroyuki Matsumoto
弊社で通販サイトを制作する際に場合、Welcart という WordPress用プラグインを使用しています。
基本的に無料で使用できますのでたいへん助かっておりますが、細かい要望にお応えするには元のプログラムを読み解く必要が出てくるため、決して簡単なわけではありません。
今回は実際にあった要望を例に挙げながら、簡単なカスタマイズをしてみたいと思います。
Welcartでは商品をカートに入れてカート画面に移行したあと、ショッピングを続けるためのボタンが用意されています。
例えば、ある商品をカート(買い物かご)に入れると下図のような画面に移動します。
このとき、買い物を続けるボタンを押すと、単純に前の商品ページに戻されてしまいます。
いや、この商品もう買ったし!
というストレスを誘発してしまいますので、商品一覧ページに戻って他の商品を見てもらいたいところです。
じゃあどうすればいいかというと、WordPressの仕組みであるフィルタを使います。このフィルタという仕組みがあるために WordPress は高いカスタマイズ性を誇っています。フィルタを使うと処理中の値を適宜柔軟に変更することができるため、
・比較的簡単にカスタマイズができる
・ 直接プログラムを書き換えなくても済む
(※直接書き換える場合、バージョンアップすると全部消えてしまいます)
といったメリットがあります。
では実際に変更してみましょう。
function myusces_rewrite_destination(){ $url = 'http://example.com/item-list/'; // ここに商品一覧ページのURLを記載 return ' onclick="location.href=' . esc_attr($url) . '"'; } add_filter('usces_filter_cart_prebutton', 'myusces_rewrite_destination');
※ハイライト表示するプラグインの不具合で3行目が2箇所 " となっていますが、” (半角のダブルコーテーション)に読み替えてください。
これで任意のURLに誘導させることができてストレスが少なくなりますね。
なお今回の機能は、松江市のキッチンおかだ様のパンの通販サイトを制作中に要望され作ったものです。
これはいちばん簡単な部類の要望で、他にも色々とカスタマイズしておりますが、また追々ご紹介したいと思います。
TEXT by
松本 博之(まつもとひろゆき)
1978年、鳥取県米子市生まれ。
株式会社マジックワード WEBシステムの開発・運用を担当。
WordPressの実績多数。表面的な使用方法を把握するだけでなく、WordPressのソースコードを読み解いて対応できます。
国家資格の応用情報処理技術者をなんとなくとりました。