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MAY
ウェブTUESDAY 2018 / 5 / 1
メールが相手に届かない?使っているレンタルサーバーがブラックリストに登録されているかも!というときの調べ方
Text by Hiroyuki Matsumoto
株式会社マジックワードの松本です。
・・・あまり詳しく説明したことはありませんでしたが、株式会社マジックワードとはウェブサイト制作部門で、株式会社カミナリの子会社という位置づけになっております。
(2018/5/1現在、松本・佐藤が在籍)
というわけで、私のメールアドレスは matsumoto@magicword.jp なのですが、カミナリ社員のメールアドレスは @kaminariman.jp というメールアドレスになっています。
先般、@magicword.jp から @kaminariman.jp にメールを送信してもまったく届かないという症状が発生しました。ちなみに「送信できませんでした」といったエラーすら出てきません。
ところで迷惑メールって以前より減ったと思いませんか?
各通信会社等の注力によるものですが、その迷惑メール対策の施策のひとつに
メールサーバーのブラックリスト作成
というのがありました。
要は迷惑メールを大量に送りつけるメールサーバーを特定し、それをブラックリストに登録することで、そのメールサーバーから送信されるメールは迷惑メール扱いとしてしまうという処置のことです。
ふとそんなことを思い出して、 @magicword.jp のサーバーを調べてみたところ、案の定
ブラックリストに登録されていました/(^o^)\
ひとつのサーバーを共用しているタイプのレンタルサーバーでは往々にしてこういったことが起こるのですが、誰かひとりが迷惑行為をしたがために全体が規制されてしまうということが起きてしまいます。
というわけで、簡単に調べ方と対処法を解説したいと思います。
1.ブラックリストに登録されているか調べる
http://www.blacklistalert.org/ にアクセスして、自分のメールサーバーのドメイン名を入力して調べてみましょう。
すると色々な箇所のブラックリストに照合をかけ、どこぞのブラックリストに登録されていないか一括して調べてくれます。
ところどころ、「No Result」とピンクの文字がありますが、これはサーバーが結果を返さなかっただけなのでブラックリストに登録されていたわけではありません。
ブラックリストに登録されていると赤字でメッセージとリンクが表示されます。
そのリンクを辿ることで詳しい情報を確認することができます。
ちなみに当方の場合、サーバーを共用する誰かが某中国サイトへ不正な通信を繰り返していたようです……
2. ブラックリストから消してもらう
基本的にサーバーの管理者が再発防止策をしてから申請処理することでブラックリストから消してもらえます。
共用サーバーの場合、サーバー管理者はレンタルサーバー会社なのでそちらへ報告して対応をお願いしましょう。
通常はブラックリストから消えるのに 3~5日程度かかるそうです。
というわけで、原因さえ突き止めてしまえば報告して終わり程度の話だったのですが、特定に至るまで2時間くらいかかっております。
受信側(@kaminariman.jp側)でWebメールが使えたので、そちらで受信状況を確認しつつ
「むっ!Webメールにもメールが届かない。じゃあパソコンやメールソフトの問題じゃないな!」
という切り分けができていなければもっと時間がかかっていたかもしれません。
ちなみに4/28に問題発覚&レンタルサーバーに報告し、5/1時点ではブラックリストから解除されていました。
TEXT by
松本 博之(まつもとひろゆき)
1978年、鳥取県米子市生まれ。
株式会社マジックワード WEBシステムの開発・運用を担当。
WordPressの実績多数。表面的な使用方法を把握するだけでなく、WordPressのソースコードを読み解いて対応できます。
国家資格の応用情報処理技術者をなんとなくとりました。