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FEBRUARY
ウェブFRIDAY 2020 / 2 / 21
Adobe Fonts のWEBフォントを使う際の注意点/他のWEBフォント配信サービスとの比較
Text by Hiroyuki Matsumoto
Adobe Creative Cloud のライセンスに含まれる Adobe Fonts(旧Adobe Typekit)では各種フォントが使い放題な上、WEBフォントも利用可能です。
WEBフォントを使えば、指定フォントがインストールされていないパソコンでも全く同じ表示ができます。アクセス数による制限もありませんのでかなり自由に使えますが、注意点もあります。
WEBフォント使用時の注意
注意すべきなのはWEBフォントでの使用は再販不可という点です。
なので、例えば弊社が自社サイトでWEBフォントを使う分には問題ありませんが、
弊社が受託して制作したウェブサイトでWEBフォントを利用するのはライセンス違反となります。
受託制作したサイトでWEBフォントを使う場合
サイト所有者用に別途 Adobe Creative Cloud のサブスクリプションライセンスが必要となります。
個人用ライセンスですと Adobe In Copy が年間プラン一括払いで5,760円、月額に直すと480円ですので、サイトによっては十分導入メリットが見込めますね。なお法人が個人ライセンスを購入しても特に問題ないようです。
もちろんサイト所有者がライセンスを保有しているのであればそれを利用することもできますね。
なお、ライセンスが切れますとWEBフォントが配信されなくなりますのでご注意ください。
他社WEBフォント配信サービスとの比較表
WEBフォント配信サービスを比較してみました(2020年2月18日時点)。
Adobe Fonts はかなり優秀ですね。
Adobe Fonts | TypeSquare | FONT PLUS | REALTYPE | |
---|---|---|---|---|
提供フォント | 1847種 | 977種 | 386種 | 432種 |
無料プラン | なし | あり 10000PV/月まで |
あり 合計5000PVまで |
あり バナー広告付 |
有料プラン(月額) | 480円~ | 2,200円~ *1 |
1,100円~ | 500円~ |
課金方式 | 定額 | PV従量 | PV従量 | 文字数従量 または定額 *2 |
書体制限数 | 無制限 | 無料版:1 有料版:3~ |
無制限 | 無制限 |
サイト数 | 無制限 *3 | 無料版:1ドメイン 有料版:2ドメイン |
無制限 | 1 |
*1 MORISAWA PASSPORT契約者は無料・無制限で1,000万PV/年まで使用可。
*2 定額プランは使用フォントにより金額が異なる。また15万PV/月を超えると利用制限。
*3 AdobeCCライセンス保有者とサイト保有者が同一の場合。
WEBサイトにWEBフォントを組み込む方法
公式サイトに詳細な手順が記載されていますのでそちらを御覧ください。
欧文フォントですとlinkタグをhead要素内に埋め込む程度で済みますが、日本語フォントが含まれると scriptタグを埋め込むようになるようです。
linkタグの場合
scriptタグの場合
おわり
TEXT by
松本 博之(まつもとひろゆき)
1978年、鳥取県米子市生まれ。
株式会社マジックワード WEBシステムの開発・運用を担当。
WordPressの実績多数。表面的な使用方法を把握するだけでなく、WordPressのソースコードを読み解いて対応できます。
国家資格の応用情報処理技術者をなんとなくとりました。