09
JULY
オフTHURSDAY 2020 / 7 / 9
新しい子がやってきた
Text by Oomura Natsumi
最近、家の周りに新たな猫がやって来ました。
ただ1度チラッと視界の端に写っただけではありません。
かなり前から何度も、音量をMAXにしたサイレンのような鳴き声を聞いて存在を確認していて、ついにこの間から本体の目視に成功するようになりました……!
周りの暗さに加え、フラッシュをたけないので大変見づらいのですが、右側に写っている子です。
まだ夕方〜夜にしか姿を見せてくれないのでしっかりとは分かっていないのですが、『ベースカラーはこげ茶と黒を混ぜた色、そこに若干薄めの縞模様が入った、比較的スレンダーな体格』の子でしょうか。
性別はまだ分かりません。
ただ、この辺りのボス猫に威嚇できる程度の度胸はあるようです。
もしオスであれば、長年変わらなかったボス猫の座がついに奪われる可能性も浮上してきました。
- さらに驚きなのが、この子…ある程度まで近づいても逃げないんです……!
生まれも育ちも野生の場合、大抵はかなり警戒心が強くなかなか近づくことすらできません。
そもそも猫の方が先に私たちを発見し、こちらが猫の存在に気付く前に姿を隠してしまいます。
運良く先にこちらが猫を発見しても猫までは随分と距離があり、近づこうとして1歩前に出た瞬間逃げられてしまう事が多いです。
ちなみに、猫には4つの距離感があるとされています。
逃走距離:大体2m前後から。馴染みのないものが視界に入ると逃げる。
臨海距離:馴染みのないものがこの範囲に入ると威嚇や攻撃を行う。
社会的距離:顔馴染みの猫や人間が入っても大丈夫な範囲。
個人的距離:とても仲の良い猫や飼い主のみが許される範囲。羨ましい。
今回の新しい子は、初回で1mくらいまで寄っても逃げませんでした。
しかも威嚇もなし!
これは、頑張ったらお近づきになれるタイプの子かもしれません……!!
近所の猫たちはだんだんと居住地域を移っていく子も多く、このところ常駐なのは2匹のみ。
最盛期の6~7匹以上いた頃を思い出すと、ちょっと寂しいです。
新参の子は暫くこの近辺に留まっているようなので、あと少しこのままであれば、この辺の猫として定着するかもしれないと期待しています。