08
AUGUST
オフTHURSDAY 2019 / 8 / 8
トラウマ克服へ
Text by Oomura Natsumi
先日、長らくの間軽いトラウマとなっていた映像を、再び観る機会がありました。
こどもにんぎょう劇場で放送された『パンをふんだ娘』という作品なのですが、皆様ご存じでしょうか……?
初回は1975年、劇団かかし座の影絵劇によって放送されました。
ストーリーとしては、アンデルセンの創作童話を原作として作られており、一部異なる箇所はありますが大筋は一緒です。
詳しくは、検索していただければ動画・静止画・解説サイト等かなり出てきますので、そちらをご確認ください。
細かな影絵での表現や、昔のテレビ特有のザラッとした感じの画質も相まって、不気味さが引き立てられています。
さらにそこへ追い打ちをかける、何とも言えない恐怖心をあおられるような、主題歌の存在が……!
この歌が、小さい頃に聴いてトラウマになった方が多かったようです。
私もその内の一人でした。
短調で歌い上げられる、シンプルながら物語の状況をダイレクトに伝えてくる歌は、子どもでもすぐ理解できる内容です。
それ故曲調自体にも聴き入ることができてしまい、結果「曲が、忘れたいのに忘れられない……」と頭をかかえることに。
自分自身初めて聴いた後、暫くは毎日のように頭の中で歌が流れ続けてしまい、かなり怖かった事を覚えています。
今回ある程度事前に作品情報を調べてから、視聴に挑戦。
すると当時よく分からなかった部分や、何故そうなったのか理解できなかった所も「ああ、こういう理由があったからなのか」と納得することができました。
若干宗教的な内容が関わっていたため、当時の自分ではまだ分からなかっただろうなと思います。
お話の全体を理解できたことによって、これまでのトラウマは随分軽減されました……!
久々にじっくり観てしまったことで歌の脳内再生が若干復活しているのが苦しいところですが、ちょっと経てば慣れるか治まるかするだろうと信じています。